バスクのいいコトおいしいモノ~フランス暮しのグルメ帖~

料理・ワイン・お菓子・旅・好きなもの・ときどき帰省グルメ。

フランス人憧れの蒸し器でつくる[籠蒸しマーラーカオ]

日本帰省するたびに、実家の料理道具を運んでくる。

料理好きな両親だが、年をとるにしたがい、大きいものや重いもの

を少しづつ手放している。そして、私にお声がかかるという

パターンだ。

 

蒸し器の引継ぎを提案されたときは、嬉しいような寂しいような気もちがした。

あんなに活躍していた蒸し器なのに。あんまんや肉まんをふかす懐かしい情景が

目に浮かぶ。

 

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40年ほど前、母が日本橋のデパートで行われた職人市で買ってきた蒸し器。作りが

しっかりしているのはもちろん、網目の美しさもさすが日本の職人さん技です。

 

もちろん、喜んで引き継いだ。

とても愛着ある道具なので、機内に手荷物で運んだ。

その日、JAL機内食で「チーズとオレンジピールの蒸しパン」

(日仏食文化の融合とかいう機内食テーマだった)がおやつに出て、

おもわずニンマリしてしまったことを覚えている。家に着いたら、早速マネして

蒸し器のデビュー作は「チーズとオレンジの蒸しパン」とあいなった。

 

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 最近のお気に入りは「籠蒸しマーラーカオ」。いわゆる蒸しパンよりも、しっとりふんわり。蒸パンというより蒸ケーキですね。

 

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 籠で蒸すと、自然な波目模様が出るところが気に入ってます。これまた実家から運んだ古い和食器とコーディネート。

 

以来、蒸し器は私にとって欠かせない調理道具だ。

料理にもお菓子にもつかう。特に蒸したお菓子のあの独特の食感は、

フランスのお菓子には存在しないもの。

ふんわり、もっちり。ホッとする。

 

 以前、ベビーシッターさんがいる時に蒸しパンを作っていたら、

羨望の眼で見られ、食べてもらったら、こちらが戸惑うほどの

感嘆ぶりだった。なんとその帰り道に、彼女は中華材料店へ飛んでいき、

中国製の蒸し器を買ってきたのである。

 

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石垣島のお砂糖とフランスの特選薄力粉の融合。黒砂糖だとちょっと強すぎるので、大好きな「石垣島のおいしいお砂糖」で作ってみたらマーラーカオにぴったりの風味になりました。 

 

なるほど、「蒸」という調理法と「蒸し器」という調理道具は

いかにもアジア食文化的な、象徴的なイメージらしい。

日本人が欧米の立派なオーブンに憧れるのと

同じような感覚かもしれない。

 

今や二児の母となった彼女も、蒸し器でおやつをつくり、家族や友人に

ふるまっているらしい。フランス人の皆さん、この新食感のお菓子に驚くそうだ。

ヘーゼルナッツやホワイトチョコレートを入れるのがお気に入りだそうで、これぞ日仏食文化の融合。

 

自称「蒸し器親善大使」です(笑

 

www.mamiteeto.com