バスクのいいコトおいしいモノ~フランス暮しのグルメ帖~

料理・ワイン・お菓子・旅・好きなもの・ときどき帰省グルメ。

グルノーブルの胡桃農家に嫁いだ友人からの「お歳暮クルミ」

今年もマリナからお歳暮が届いた。

毎年11月後半にさしかかる頃、収穫したての胡桃がどっさり届く。

フランスのクルミ産地として有名なドーフィネ地方のクルミである。

  

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胡桃収穫量が多いフランスでもここまで上質で美味しい胡桃はめずらしいくらい。

標高500mの傾斜地栽培のオーガニック、味を守るために薪火による乾燥

(ふつうに流通している胡桃はガス乾燥!)

 

友人のマリナは夫の親友の元妻である。

お役所での結婚手続きを済ませ、教会での結婚式と披露宴を数週間後に

控えていたある日、マリナは結婚キャンセルを申し出る。

なんでも教会でお祈りしていたら「神のお声が聞こえた」らしい。

かくしてこのカップルは2ヶ月たらずで離婚してしまった。

 

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サックサク軽やか、ふわーっと香り高く。初めてこの胡桃を食べたとき、衝撃と

いろいろな思いが混じりあって涙が出ました。胡桃で感涙。マリナの胡桃だからです。

 

傷心を癒すため、マリナは大好きな祖父宅に身を寄せた。

結果、祖父宅の隣のクルミ農家の長男と恋に落ち

パリでのキャリアを捨て、クルミ農家のお嫁さんに転進した。

映画のストーリーみたいである。(こういうお話のフランス映画ありましたよね?)

 

映画ならここでお終いだろうが、リアルな人生はその後も続いている。

農家のお嫁さんでは飽き足らず、ビジネスの才覚を胡桃農家で

発揮しはじめている。

たとえば、「胡桃の木ペアレント」制度。

胡桃の木の養親を募集して、収穫期に

わが子なるわが木の胡桃を送付するシステムらしい。

胡桃の品種研究にも余念がない。オーガニック農法へのこだわりも、どんどん

進化させている。

10年前の「神様のお声」はこういうお導きだったのだ。